行政訴訟判決

行政訴訟判決

  • ◆S53. 1.30 東京高裁 昭和50(行コ)39 判定取消請求控訴等事件(7)

 

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〇七人逮捕され六一人が負傷し、六月九日には辻堂、小田原両駅で衝突し一四四人が逮捕され、伊東でも四六人が逮捕されたと報じられており、そして一〇月二一日には東京や大阪で過激派学生らのゲリラが続発し、全国で一五〇〇余人が逮捕されたと報じられている。さらに二月一六日には、首相訪米阻止の反代々木学生、反戦青年委員会の労働者が東京蒲田駅周辺を中心に各地でゲリラ戦を展開して全国で二〇〇〇人以上が逮捕されたと報道されている。このほか大小さまざまな、いわば社会の常識を疑わしめるようなデモが続発展開している。そして、このようなデモ等の行動は、最初はゲバ棒、へルメツトといつたものから次第に火炎ビン、鉄パイプといつた兇器が出現し、デモの態様も過激の一途をたどり、デモからまさしくゲリラ戦といつた風にエスカレートしていつたものである。

控訴人が加担したいわゆる一〇・二一国際反戦デーにおけるデモは、その最も過激なものの一つである。こうした過激な街頭デモなどで、どれだけ多くの罪のない善良な市民が多大の迷惑を蒙むつたかは、はかり知れないものがあるといわなければならない。ゲリラ戦やデモの行われた地域の商店は、早くからシヤツターを降して店を閉め、臨時休業をせざるを得ない状態であつたし、また住民も家をしめて、台風の時のような防備を固めたと伝えられ、まさに無法地帯が出現して良識ある人々は、眉をひそめてデモ参加者を批判したのが現実である。
(二 一〇月二一日前後の社会不安

の状況の概略は次のとおりである。
まず一〇月一八日には、全国各地でデモ、ゲリラ戦が続出し、首相官邸、自民党本部、東京拘置所などで火炎ビンが投げ込まれ、さらに一〇月一九日には自衛隊市ヶ駐屯地が襲われた。一〇月二一日の新聞は一面トツプに大見出しで「全国に緊迫感今日反戦デー」と報じている。前述したように一〇月二一日には、全国民が不安のうちにその日を迎えるといつた状態であつた。デモ、ゲリラによる市街戦に襲われそうな地域の商店はシヤツターを閉めて、臨時休業するといつた状態で、住民は自衛団、自警団を組織するなどしてその防衛対策に苦慮し、また

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