行政訴訟判決

行政訴訟判決

  • ◆S53. 1.30 東京高裁 昭和50(行コ)39 判定取消請求控訴等事件(15)

 

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理由(三)も、控訴人が下田南高在任中のことであるが、控訴人が安保粉砕と書いたカバンを使用していたが、Fの証言によれば「私はそのことについては別に注意しませんでした」というのであり、また教特法反対のリボンをつけていたのも、「そう長い間ではなかつたと思う」ということであり、「これについても控訴人には注意できませんでした」というのである。
いづれも、当時控訴人のかゝる行動が特に問題になつたわけでもなく、ましてこれらの行動によつて、控訴人が免職にあたる懲戒事由というに足りることではない。
(三) アスパツク反対集会とデモ行進に参加したことについても控訴人は争わないが、たゞ控訴人が生徒を控訴人の指導によつて参加させたことはない。高校教師が右集会、デモに参加することは、とりたてゝ問題となるものでもなかつたし、当

時静岡県内の高校生が多数参加した事実もあつた。しかし、控訴人は特定の生徒を指導し、それに参加せしめるということはなかつた。
(四) 処分理由(五)において、被告は控訴人がBに各種の動きかけをしたということであるが、かゝる事実はないし、また被告はその主張にそう証拠を提出したわけでもない。Bの祖父が沼津工高のC校長に抗議にきたというのであるが、同校長はそのとき控訴人に対し直接話はしていない。もし、そのことが見逃すことのできない重大なことであれば、当然校長として控訴人に注意するよう控訴人に対しその事実の有無をたしかめるはずである。C校

長が何らかゝることをしなかつたのは、その必要を感じなかつたからだと理解されるのである。
(五) 処分理由(六)の掛川集会に控訴人が参加したことはあるが、高校生を指導したわけではない。それには控訴人だけではなく、他の高校教師も多く参加しているのであつて、とりたてゝこれが免職の理由となるいわれはない。
(六) 処分理由(七)について、被控訴人の判定をみても、控訴人がこのビラを西武デパートの前で配布したという事実は認められないのである。
(七) 処分理由(八)によれば、被告はこの試験問題が「政治的色彩の強い内容のもので、生

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