行政訴訟判決

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  • ◆S53. 1.30 東京高裁 昭和50(行コ)39 判定取消請求控訴等事件(24)

 

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ていないことが認められ、原本の存在並びに成立につき争いのない丙七、八号証によつても指導していたことを認めるに足りず、他に右事実を認めるに足りる証拠はない。
(六) 抗弁2の(七)について。前記(一)に認定のとおり沼津工業高校長Cが昭和四四年一〇月一八日頃父兄と称する人から、今沼津駅前の西武デパート付近で控訴人が「10・21新宿へ」というビラを配布しているという雷話を受けたことが認められるが、右ビラが乙四六号証のとおりの内容であつたことを認めるに足りる証拠はない。
(七) 抗弁2の(八)の事実中、学期末の英語のテスト問題を控訴人が作成したことは当事者間に争いがなく、成立に争いのない乙四七号証、同四八号証の一、二によれば、右テスト問題中には政治的色彩の強い内容のものが存在することが認められる。

八) 抗弁2の(九)の事実は当事者間に争いがない。
3 (裁量権の基礎となつた事実)
(一) 成立に争いのない乙五三号証の一ないし三によれば、抗弁3の(一)ないし(三)の事実を認めることができる。
(二) 原本の存在成立ともに争いのない乙三九号証の二及び当審における控訴人本人尋問の結果によれば、控訴人が抗弁3の四の(イ)、(ロ)のとおりの内容を含む「獄中雑感」と題する文章を書いたこと、及びこれが一つには沼津、三島のすべての労働者、学生、市民、高校生の諸君に対し、10・21新宿闘争に沼津地区の反戦派労働者の一人として参

加し、23日間逮捕勾留されていたが完全黙秘で闘い、遂に釈放をかちとつたことを報告したい、二つには控訴人の逮捕に関心を持ち支援した人々に、控訴人の留置場内での闘いとそこで感じたことを報告したという趣旨で、従つてこれが右の人々に対して印刷配布されることを予定して書かれたものであることが認められる。
4 本件事案の背景として被告の主張する抗弁4の(一)ないし(三)のうち、被告の意見にあたる部分を除く各事実は公知の事実である。
五 控訴人は、地方公務員であるから、全体の奉仕者として公共の利益のため勤務しなければならず、その職の信用

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