行政訴訟判決

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  • ◆S53. 2. 8 広島高裁松江支部 昭和51(ネ)74 土地所有権確認等請求控訴事件(10)

 

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ある。
(3) 原告Jは、本件土地に隣接する<地名略>地上の家屋(現在被告の子Kの所有)に居住し、本件土地上の家屋が<地名略>に移築される状況を現認しており、原告L、同Mも移築された家屋に移住し、同Fも移築事業を聞き知つたはずであるから、原告らは、本件土地に対する換地の手続が進行していることを知つて、これについてDに一切を委ねていたものであつて、本件換地処分もその当時に了知していたのである。
(4) 原告ら主張三(一)(4)の手続違背は、処分を当然無効ならしめるような重大明白な瑕疵にあたらない。
(二) (1)本件換地処分は、土地区画整理法九五条二項の規定に基づいて、第三工区内にあつた本件土地に対し第五工区内に換地を定めたものであつて、適法である。
(2) 鳥取県知事が当初定めた換地計画

によれば、被告および訴外Cの各所有地ならびに本件土地はいずれも道路拡張により大巾に減歩され、三者の土地に従前どおり三戸の建物を保持することが困難な状況となるため、被告、CおよびDの三者が協議した結果、Dが本件土地に対する現地換地を受けず他に移転してもよい旨を承諾し、その旨の陳情書を知事に提出したので、知事は、昭和三〇年一〇月二一日、本件土地の換地予定地を第五工区内に指定する処分を行なつたものである。
(3) 原告らの主張三(二)(3)の本件土地と本件換地との価格の比較は争う。
本件土地は、鳥取市の中心部に近いが、若桜街道に

面しないで横通りに沿う場所であつて(原告ら主張の<地名略>の土地は若桜街道に面するもので、比較にならない)、利用価値はさほど高くはなく、他方、本件換地は国道二九号線に面する便利の良い場所で、面積も二倍になつているので、両者の間に原告ら主張のような差はなく、若干の差については次のとおり金銭清算がなされているのである。
(4) 鳥取市の評価委員会の評定と区画整理審議会の認定とによる土地の権利価格は、本件土地が二五万〇二一〇円、本件換地が一七万二二六四円であつて、これはおおむね当時の時価を表わしたものである。そして、鳥取市長は、本件換

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