行政訴訟判決

行政訴訟判決

  • ◆S53. 2.21 東京高裁 昭和48(行ケ)170 裁決取消請求事件(7)

 

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、原告には二個の刑事処分がありその執行猶予期間を経過しても、一般弁護士及び弁護士会の信用を害する虞れがあるということ及び原告の心身の故障が弁護士の職務を行なわせることにその適正を欠く虞れがある、というにあるが、原告には、そのような虞れはない。
(三) よつて、原告は、弁護士法第一六条の規定に基づいて被告に対し被告が昭和四八年一〇月八日した審査請求棄却の裁決の取消しを求めるため、本訴請求に及んだ。
二 被告訴訟代理人は、請求原因に対する答弁並びに主張として、次のとおり陳述した。
請求原因(一)の事実を認める。
同(二)の(1)を争う。
大阪弁護士会の処分について理由の記載のないことは、同処分の違法理由とはならない。
同(二)の(2)の事実を否認する。
大阪弁護士会資格審査

会は、昭和四六年八月二七日原告に対し弁護士法第五五条の規定により同年九月三日同資格審査会に出頭するよう通知し、原告は同日右審査会に出頭して意見陳述をしたばかりでなく、同年三月一〇日付上申書を提出して右審査会に受理されているから、大阪弁護士会の原処分に違法の廉はない。
同(二)の(3)の事実のうち、原裁決の理由が原告主張のとおりであることを認めるが、その余の事実を争う。被告が、原告の本件審査請求を棄却した理由を詳言すると、次のとおりである。
(1) 原告は、大正八年立命館大学を卒業し、同一三年弁護士試験に合格、翌一四年大阪弁

護士会に入会して弁護士業務を開始したが、昭和四〇年四月二四日後記二件の刑事々件につき有罪判決が確定したため、被告において弁護士法第一七条第一号、第六条第一号により原告の弁護士名簿の登録を取消した。
(2) その後原告は、大阪弁護士会を経て本件弁護士登録の請求をしたが、同会は資格審査会の右登録請求の進達を拒絶する旨の議決に基づいてこれを拒絶し、被告も資格審査会の議決に基づき、原告の右処分に対する審査請求を棄却する旨の裁決をしたが、その理由は、次のとおりである。
(イ) 原告は、昭和三六年三月一五日大阪地方裁判所において別紙(

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